サムスンのハイエンド・タブレット「Galaxy Tab S8 Ultra」がGeekbenchに登場した。タブレットはSamsung SM-X906Nのモデル名で表記されている。(SM-X906がGalaxy Tab S8 Ultraであるという話もあるので、別モデルである可能性もある。)
Galaxy Tab S8 UltraのGeekbenchスコア
SoCにはSnapdragon 8 Gen 1(Snapdragon 898)が搭載されている。スコアはマルチコア:3159、シングルコア:1215だ。Snapdragon 888+に比べ、シングルコアは伸びているものの、マルチコアはぱっとしない。はっきりいえば期待はずれであり、マルチコアではSnapdragon 888+に負けている。
もちろんベンチマークスコアはしょせんベンチマークスコアであって、数字は使いやすさに直結しない。これまでの命名規則に従わないからには、(例えば消費電力が優れているとか)進化の方向性が変わった可能性もあるので一概にがっかりする必要はないのかもしれない。ただグーグルのTensorがいまいちなのとちがって、同じクアルコム製なのだから正当な進化にも期待するのが当然だろう。
Galaxy Tab S8 Ultra is spotted on GeekBench, running Snapdragon 8 Gen 1 or whatever that SoC will be called. pic.twitter.com/oLO6YiZysq
— Alvin (@sondesix) 2021年11月16日
Galaxy Tab S8 Ultraの仕様
「Galaxy Tab S8 Ultra」のディスプレイはリフレッシュレート120HzのAMOLEDで、画面サイズは14.6インチだといわれている。かなり大きい。というかめちゃくちゃ大きい。「Galaxy Tab S8」は11インチ。「Galaxy Tab S8+」は12.4インチのディスプレイだ。OnLeaksが公開した「Galaxy Tab S8 Ultra」のCGレンダリング画像では、ディスプレイにiPhone風のノッチが存在する。ベゼルの中に前面カメラが収まらなかったということだろう。ちなみに「Galaxy Tab S8」と「Galaxy Tab S8+」にノッチは存在しないらしい。iPhone 8にノッチはないがiPhone Xにノッチがある感じだろうか。上位機種だけに存在するご褒美がノッチです、といわれても納得できないが。
背面にはデュアルリアカメラとSペン用のマグネット式ストリップも確認できる。そのほかクアッドスピーカーとType-Cポートがあることがわかる。3.5mmオーディオ・ジャックは存在しない。最大12GBのRAM、ストレージは512GBとされる。
OSはタブレットに最適化されているとはいえないAndroid 12だ。サムスンはAndroidをタブレット用にカスタムし、マルチウィンドウの使い勝手をPCに近いものにしているので期待はできる。だが、しょせんAndroidはAndroidともいえる。そもそもタブレット向きのアプリが、iPadとくらべて微妙なのだ。
寸法は約325.8mm x 207.9mm x 5.4mm。厚さ5.4mmは事実なら驚異的な薄さだ。iPad Pro 12.9インチは、280.6mm x 214.9mm x 6.4mmなので、さらに薄い。重量も軽ければiPadの強力なライバルになるかもしれない。Android OSでは難しいと思うが、頑張って欲しいものである。
「Galaxy Tab S8 Ultra」は2022年初頭に発売予定だ。日本で発売されるかは不明だが、北米Amazonで「Galaxy Tab」は信じがたいぐらい割引されることもあるので、セールになったあたりを狙って個人輸入してみるのもありだろう。
source:91mobiles