スマートフォンメーカーのOPPOは、MWC 2023にて最新フラッグシップモデル「OPPO Find N2 Flip」を発表したことを明らかにした。この製品は、フォルダブルスマートフォンの新基準となる製品として、市場の成長に向けたコミットメント製品として位置付けられている。
UEFAチャンピオンズリーグのアンバサダーであるマイケル・オーウェン氏とルイス・ガルシア氏は、世界中で最初の「OPPO Find N2 Flip」ユーザーになったそうである。
また、OPPOは、今回のMWCで、初のWi-Fiルーター、さらに「OPPO Zero-Power Tag」やチップテクノロジー、スマートヘルス、AR(Assisted Reality)などの最新かつ革新的なテクノロジーを展示し、未来のスマートなライフスタイルの可能性を紹介した。
OPPOは、持続可能な開発目標の達成に向けて積極的に取り組みながら、2050年までにグローバルの事業全体でカーボンニュートラルを達成することを目指している。また、揺るぎない技術に基づいた信頼性の高い製品とサービスによってグローバル企業としてのさらなる成長と発展を目指すとのことだ。
「OPPO Find N2 Flip」は、市場で最大の3.26インチのカバー画面を搭載しており、50MPメインカメラ、MariSilicon X NPU、およびHasselbladイメージングシステムを採用している。
新世代の「Flexion Hinge」を搭載し、自由な角度に設定できるマルチアングルFlexFormモードに対応している。これにより折り目が目立ちにくくなり、長期間使用しても美しさを保つことができる。
「OPPO Find N2 Flip」は、4,300mAhの大容量バッテリーと44W SUPERVOOC急速充電を搭載しており、通常の使用であれば1日中バッテリー残量を気にせずに使用することが可能だ。
MWC 2023の初日には、アンバサダーであるマイケル・オーウェン氏とルイス・ガルシア氏がOPPOブースに登場し、「OPPO Find N2 Flip」を手にした。
「OPPO Find N2 Flip」は、ヨーロッパでは2月28日から販売されている。日本での販売は不明だが、OPPOはこのフォルダブルスマートフォンが世界中でより多くのユーザーに選ばれることを期待している。今後フォルダブルスマートフォンはユーザーの有力な択肢になるのかもしれいない。
「OPPO Find N2 Flip」以外にもWi-Fi 6ルーター「AX5400」やBluetoothオーディオSoC「MariSilicon Y」、家庭用ヘルスモニター「OHealth H1」、グラス型コンピューター「OPPO Air Glass 2」など、新たな技術を採用した製品も紹介された。
「スマートプロダクティビティ」分野では、OPPOは通信テクノロジー製品ポートフォリオをさらに拡充し、Qualcomm Immersive Home 216 PlatformをベースにしたOPPO初のWi-Fiルーター製品「OPPO Wi-Fi 6ルーターAX5400」を発表した。
このルーターは、Wi-Fi 6 AX5400規格に対応し、2.4GHz+5GHzデュアルバンドWi-Fi信号を同時に処理することができる。ハイゲインアンテナ、OPPOが自社開発した干渉防止アルゴリズム、ネットワーク指向性高速化技術を組み合わせることで、Wi-Fiの通信可能範囲を拡大し、安定性を向上させ、高速化を実現している。
また、このルーターはエレガントな円筒形の外観を持ち、モダンでシンプルな居住空間にもぴったりである。さらに、独自の内部構造により放熱性を向上させ、常時接続を実現する。これにより、住宅の隅々まで高速かつ安定したWi-Fi接続を提供することができる。
OPPOは、RF信号エナジーハーベスティング、後方散乱、低消費電力コンピューティングなどのテクノロジーを活用した初のプロトタイプデバイス「OPPO Zero-Power Tag」も発表している。
このデバイスは、周辺から電波を採取して必要な電力を確保し、バッテリー不要で通信が可能になる。これは、来る6G時代に必要とされるIoTニーズに対応するものである。また、「OPPO Zero-Power Tag」には物体識別・測位機能と温度センサーデータ収集機能が搭載されており、今回の展示会で初めてデモが行われる。
OPPOはまた、自社開発のフラッグシップBluetoothオーディオSoC「MariSilicon Y」、新世代の超軽量ARスマートグラス「OPPO Air Glass 2」、家庭用のヘルスモニター「OHealth H1」、エンドツーエンドパワーマネジメントチップ「SUPERVOOC S」など、他のスマートイニシアティブの成果も幅広く展示している。
OPPOブースでは「Find N2 Flip」やフラッグシップスマートフォン「Find N2」、IoT製品「Enco X2」、「Watch 3 Pro」、「Pad」、「45W Liquid Cooler」が展示されており、体験できるとのこと。
さらに、OPPOは、パートナー企業と共同で、多くの技術的マイルストーンのデモンストレーションを実施している。たとえば、手を負傷した人のより効果的な回復を支援するグローブ「EEG Hearables」を開発するIDUN Technologies社やCynteract社と協力して、デモを行っている。また、OPPOは、Qualcomm社と共同で開発したモバイルレイトレーシング技術や、Google機能「Nearby Share」および「Fast Pair」のOPPOスマートフォンを使用したデモ、Googleアプリケーションの長期無料トライアルなどを予定している。
OPPOは、OPPO Research Institute Innovation Acceleratorが開催するデザイン・テクノロジーに関するイベントを通じて、多くの技術的マイルストーンを達成するために、パートナー企業と協力していることを強調している。OPPOの展示会には、来場者が最先端のスマートデバイスのデモを見ることができる。OPPOは、最新のテクノロジーを活用して、より優れたユーザーエクスペリエンスを提供するとしている。
OPPOはその他にも、2050年までにグローバル企業としてカーボンニュートラルを達成することを約束している。同社は、ブランドミッション「人間のための技術で、世界をもっとあたたかく」のもと、長期的な開発戦略にサステナビリティを組み込んでいる。
昨年末、同社は事業活動から排出される温室効果ガスを年間6,000トン分削減することに成功したという。また、2023年にはヨーロッパ市場を皮切りに、スマートフォン製品の外装からほぼすべてのプラスチックを排除し、包装材料を100%生分解性材料に切り替える計画を発表した。
OPPOは、MWC 2023初日に、Deloitte社と共同で作成したOPPO初の気候アクションレポート『OPPO Climate Action Report: Climate Pledges and Low Carbon Development Strategy』を公開した。このレポートでは、2050年までに全世界の事業活動でカーボンニュートラルを達成する目標が掲げられ、低炭素開発に向けた今後の計画の概要が説明されている。OPPOは、事業全体にわたって低炭素企業への変革を遂げることを目指している。
CSR(企業の社会的責任)を積極的に実践するOPPOの取り組みは、世界中で注目を集めている。同社は、地球環境問題に対する取り組みを強化し、社会的責任を果たしていくことで、より持続可能な未来を実現することを目指している。OPPOは、スマートフォンメーカーとしての役割を果たしながら、環境にやさしい取り組みを積極的に進めていくことで、社会的な信頼を獲得している。今後も、同社の取り組みに注目が集まることは間違いない。
OPPOは、スマートフォン市場においても高い技術力を誇る企業であり、今後もさらなる発展が期待される。今回発表された「OPPO Find N2 Flip」をはじめとした新製品や最新技術の導入により、ますます多くのユーザーがOPPO製品を選ぶことになることだろう。
今後もOPPOは、最新のテクノロジーを駆使し、未来志向の企業として、スマートフォン市場をリードしていくことが期待される。