HMD Globalは、米国のT-Mobile専用のスマートフォン「Nokia X100」を発表しました。外観は「Nokia X10」と区別がつきません。11月19日から252ドル(約28,500円)で販売されます。
Nokia X100のスペック
SoCは5G対応のSnapdragon 480です。画面は6.67インチ、アスペクト比20:9、解像度1080 x 2400ピクセルのFHD+ディスプレイです。6GBのRAMと128GBのストレージ、最大1TBのMicroSDカードスロットを内蔵。
背面に4つのカメラがあります。48メガピクセル(4800万画素)のメインカメラ、5メガピクセル(500万画素)の超広角カメラ、2メガピクセル(200万画素)の深度センサー、2メガピクセル(200万画素)のマクロカメラの構成です。前面カメラは16メガピクセル(1600万画素)でパンチホール式です。
バッテリーサイズは4,470mAhで18Wの有線充電。Quick Charge3.0に対応しています。ノキアは、コンテンツを消費に最適化したバッテリー寿命の長さをアピールしています。そのほか3.5mmオーディオジャックもついています。
「Nokia X100」の特徴はなんといってもエントリークラスのスマートフォンではめずらしいクアッドカメラでしょう。本体価格は安くても、妥協なく豪華なカメラをつけることで普段遣いに不便を感じることなく楽しめる製品に仕上がっているのではないでしょうか。
ノキアは「Nokia X100」をエンターテインメント・ハブと位置づけています。大型のフルHD+ディスプレイ、ノキアのOZO Audioテクノロジーによる没入型サウンド、5Gの高速ストリーミング、エンターテインメントに最適化したバッテリーなど、コンテンツを楽しむのに必要十分の機能を提供しています。
重量級のゲームを楽しむのには向きませんが、ノンゲーマーには十分な性能ではないでしょうか。ここのところSoCの性能が飛躍的に向上したことで、エントリーレベルのスペックでも十分だという方も多いと思います。そんなエントリークラスにも、エンターテインメントに特化したモデルが増えているのは、これから新たな流行になる気がします。
ユーザーにとっても「本当にハイスペックなSoCが必要なのか」を考える時期に来たのかもしれません。「Pixel 6」のようにベンチマーク性能よりも、AIやカメラ性能など、ユーザビリティを重視するスマートフォンが増えていくのは大歓迎です。
「Nokia X100」はT-Mobile専用で、日本で購入することはできませんが、こういったコンセプトのスマートフォンが日本でも増えてほしいものです。
source:NOKIA