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Pixel 6aはTensorチップ搭載でカメラをダウングレードする

Pixel 6a(画像はOnLeaksより)

Pixel 6a(画像はOnLeaksより)

海外メディア9to5googleのアプリ解析チームはカメラアプリを逆コンパイルした結果、「Pixel 6a」(コードネーム:Bluejay)のメインカメラには12.2メガピクセル(1220万画素)のSony IMX363センサーが搭載されることを発見した。

「Pixel 6a」の外観については、既に91mobilesとOnLeaksが共同で情報に基づいた3Dレンダリング画像を作成している。(※参照:Pixel 6aは画面が小さくなる?情報に基づく画像が公開

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Pixel 6aのメインカメラ

外観は概ね「Pixel 6」を踏襲しており、特徴的なカメラバーなどもそのまま引き継ぐと考えられている。「Pixel 6」はサムスン製の50メガピクセル(5,000万画素)ISOCELL GN1センサーを採用している。ところが今回発見された情報では、「Pixel 6a」のメインカメラはソニー製の12.2メガピクセル(1220万画素)IMX363センサーになるということだ。

ソニーのIMX363は、「Pixel 3」から「Pixel 5a」まで4年間にわたってすべてのGoogleスマホに搭載されてきたことでお馴染みのセンサーだ。「え? またですか」という気になるかもしれないが、グーグルはこれまでソフトウェアの力で、このIMX363の能力を極限まで引き出してきた。いわば馴染みの相棒が帰ってきたというところなのかもしれない。

ISOCELL GN1からSony IMX363になることのデメリットとしては、単純に画素数が減るのはもちろんだが、物理的にレンズのサイズが小さくなることで光を取り込む能力も「Pixel 6」に劣ることになる。もちろん価格は「Pixel 6」より安く抑えることが可能だろう。

Pixel 6aのその他のカメラ

「Pixel 6」の背面カメラは、メインカメラと超広角カメラのデュアルカメラだ。この超広角カメラに関してはそのまま「Pixel 6」と同じソニー製の12メガピクセル(1200万画素)IMX 386センサーが使用される見込みだ。同様に前面カメラも「Pixel 6」と同じソニー製の8メガピクセル(800万画素)IMX355になる。

「Pixel 6a」には3台のカメラが搭載されるということだ。つまり「Pixel 6 Pro」に存在する望遠カメラはない。

カメラの構成は、背面カメラが12.2メガピクセル(1220万画素)IMX363と超広角12メガピクセル(1200万画素)IMX386のデュアルカメラ。前面カメラが8メガピクセル(800万画素)のIMX355ということになる。

Pixel 6a(画像はOnLeaksより)

SoCはTensorチップが引き継がれる

メインカメラがダウングレードされたことで、カメラ性能に期待していたユーザーにとっては物足りないスマートフォンになるかもしれない。しかし、悪いことだけではない。9to5googleは別の場所で「Pixel 6a」に「Pixel 6」と同じSoC、Google Tensor GS101が搭載されていることを発見している。

Tensor GS101はサーバーで行うべきAI処理をスマートフォン内で行うことでセキュアで高速な処理を可能にしている。同じチップを搭載することで「Pixel 6a」は、Google Assistantの音声入力やデバイス上での音声のテキスト化、翻訳、Live HDRなど、「Pixel 6」と同様の機能を備えていると考えられる。

Pixel 6aの立ち位置

いま現在明らかになっている情報だけでも「Pixel 6a」がどのようなスマートフォンになるのかという立ち位置が見えてくる。

それは「Pixel 5」シリーズと「Pixel 6」シリーズの中間というものだ。カメラ性能においては「Pixel 5」シリーズ同等、その他については「Pixel 6」シリーズ並の能力を持ったスマートフォンということになるだろう。

そもそも「Pixel 5」シリーズもナイトモードやポートレート撮影の美しさには定評があり、特に不満はないというユーザーもいるはずだ。単純に処理性能は上がっているので、グーグルのソフトウェアパワーで「Pixel 5」より美しい写真が出来上がる可能性もある。

逆説的には「Pixel 6a」はTensor GS101を積んでアップグレードした「Pixel 5」だとも考えられるということだ。つまり「Pixel 5a」のお得感で買える「Pixel 6」というのが「Pixel 6a」の立ち位置ということになる。当たり前といえば当たり前だが、いざ提示されてみるとなんとも絶妙な立ち位置のような気がする。

発売がいつになるのかはまったく不明だが、今から発売が楽しみなスマートフォンの一つであることは間違いない。

source:9to5google

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