海外メディアGizchinaが韓国フォーラムからの情報として伝えたところによると、サムスンはアップルに「iPad mini 6」と同じ8.3インチのディスプレイ・パネルを提供しました。「iPad mini 6」のリフレッシュレート60Hzのパネルに対して、今回提供されたパネルのリフレッシュレートは2倍の120Hzであるとのことです。
ProMotionディスプレイを採用か
アップルは現在「iPad Pro」にのみ、120HzのProMotionディスプレイを採用しています。韓国の情報筋によると、新たな8.3インチパネル搭載モデルの登場は来年になるとのこと。ProMotionディスプレイの採用により、新たな「iPad mini」は現在アップルを悩ませているゼリースクロール問題を解決できる可能性があります。
ゼリースクロール問題とは、画面をスクロールする際に画面の左右でタイムラグが生じることで表示が波打つように見えるものです。明らかに違和感があるにもかかわらず、アップルは正常な動作であるとしています。
「iPad mini 6」はまだ発売されたばかりです。しかし、明らかに異常なゼリースクロール問題を解決するため、アップルがProMotionディスプレイを採用した「正常動作する新しいiPad mini」の発売を急いでいるとしてもおかしくはありません。
新しいiPad miniの性能
Gizchinaはこの新しい「iPad mini」を「iPad mini 7」と呼んでいますが、韓国フォーラムの情報を伝えたTron(@FrontTron)氏は、仮称と断った上で「iPad mini 6 Pro」と呼んでいます。ProMotionディスプレイを採用したiPadが「iPad Pro」と名付けられていることから、「iPad mini 6 Pro」あるいは「iPad mini Pro」と名付けられるのが自然かもしれません。
iPad mini 6 Pro (tentative name)
— Tron ❂ (@FrontTron) 2021年11月4日
Samsung Display has shipped an 8.3x" 120Hz display sample to Apple.
The model starts from a 128GB variant with 4GB of RAM, and a 3.23GHz A15.
The price is slightly higher than the mini 6, however, it isn't that burdening.https://t.co/SjtlLESeJq
Tron(@FrontTron)氏によれば、新たな「iPad mini」はメモリ4GB、ストレージ128GBで、クロック周波数3.23GHzのA15 Bionicを採用。価格は「iPad mini 6」よりわずかに高価になるようです。ストレージ128Gは現行モデルより少なくなるので、128GBからと考えるべきでしょう。A15 Bionicは現在の「iPad mini 6」よりクロック周波数が高く高性能なiPhone 13と同じものになっているようです。
ディスプレイ以外の性能にほぼちがいはありません。性能にちがいがないからこそ、ソフトウェアアップデートでゼリースクロールを解決できはできないのではないか、という気がします。
もしゼリースクロールが気になるという方は、噂を信じて「iPad mini 6」の購入を待ってもいいのかもしれません。
source:Gizchina