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シンプルスマホ6にはSiriを超える贅沢なオペレーター機能がついているがシンプルじゃない

シンプルスマホ6

シンプルスマホ6

ソフトバンクは本日より5G対応スマートフォン「シンプルスマホ6」を発売。「シンプルスマホ6」はシャープ製。スマートフォン初心者や高齢者にも使いやすいスマートフォンということになっている。3G停波によりフィーチャーフォンからの乗り換え需要も見込まれるだろう。

シンプルスマホ6の特徴

困ったときはオペレーターに直接相談

シンプルスマホ6「押すだけサポート」

スマートフォンの操作がわからない初心者に安心な機能が「押すだけサポート」だ。「シンプルスマホ6」には押すだけサポート機能があり、アプリをタップし「お問い合わせ」から通話無料でオペレーターに直接相談することが可能。ソフトバンクでは「着信音が鳴らなくなった」など、スマホの操作で困った時にボタンを押すだけで自動で症状を解決するとしている。

これを「機能」と呼んでよいのかどうかについては議論の余地がありそうだが、「シンプルスマホ6」のオーナーひとりひとりにコンシェルジュがいるようなものなので、いつでも待たされることなくつながるのであれば、かなり贅沢な機能といえるだろう。Siriよりよほどすごい。受付時間は9:00~20:00までとなっている。

物理キーで安心

シンプルスマホ6

「シンプルスマホ6」には前面に3つの物理キーがある。それぞれ通話やメールの専用キーとなっており、不在着信やメール受信をキーが光って知らせてくれる。高齢者や初心者がまずつまづくのが「いつもの画面に戻れない」ことだ。その点、ホームキーを押せば「いつもの画面に戻れる」というのはわかり易いだろう。

簡単に電話がかけられる楽ともリンク

「シンプルスマホ6」楽ともリンク

かんたんケータイなどでもおなじみの1・2・3のボタンが画面上のアイコンになったものが「楽ともリンク」だ。それぞれに連絡先を登録し、少ないステップで通話などが可能だ。「連絡先のショートカットをつくればいいのでは?」とも思うが、初心者にとってはありがたい機能かもしれない。

では高齢者にとって使いやすいのか?

高齢者の抱える問題は単純ではない

まず多くの人が誤解していることの一つが、高齢者はスマートフォンの使い方がわからないだけではないということだ。まず高齢者は指がかっさかさで「指紋認証に認識されない」という悩みを抱えている方が多い。そして指がかっさかさで困るのは指紋認証だけではなく「タップしても画面が反応しない」ことなのだ。

高齢者のかっさかさの指で何度タップしても、まるでプラスチックでもあてたかのごとく画面が反応しないということが起こるのだ。かといってまったく反応しないわけではなく、たまに反応することもあるから「タップすると反応したりしなかったり」するため、高齢者は混乱してしまうのだ。

ではちゃんと反応するように正確にゆっくりとタップするとどうなるだろうか。今度は画面をホールド(長押し)した状態になり、意図したのとまったく別の動作をすることになる。そもそも高齢者は反射神経が鈍いのでタップではなくホールドになりがちだ。スマートフォンの設定で、予めホールドであると判定するまでの時間を眺めに設定しておく必要があるのだが、それがそもそも高齢者には難しい。

こういったトラブルは物理キーでは起こらない。なので物理キーがあるフィーチャーフォンが高齢者に人気なのは当然なのだ。

では、この「シンプルスマホ6」は物理キーがあるから安心かというとそうでもない。

たしかに電話に応答することは物理キーの受話ボタンでできるだろう。だが、LINEやZoomではどうだろうか? 高齢者にとってLINEだろうがZoomだろうが、音声チャットや音声通話は「電話」である。だが、物理キーの受話ボタンであらゆるアプリの応答が可能かというとそうではないようだ。

シンプルスマホ6は本当にシンプルなのか

上の画像は「シンプルスマホ6」のマニュアルにある「ビデオ通話を受ける」という項目。アプリはDuoだ。マニュアルには「ビデオ通話がかかってきたらアイコンを上にフリック」すると書かれているのだが、指がかっさかさの高齢者にそんな操作が容易にできるわけがない。通話がかかってきたらDuoだろうとLINEだろうと、高齢者が物理の「受話ボタン」をとっさに押してしまうのは容易に想像できる。物理の「受話ボタン」で応答できないと、かえって高齢者は混乱してしまうだろう。

高齢者に「電話に応答するときは~」「LINEで応答するときは~」「Duoでは~」と覚えさせるのには無理がある。まして、指がかっさかさでタップしても画面が反応しないのだ。

結論を書いてしまうと、「シンプルスマホ6」が使えるような高齢者は普通のスマホでも使えるだろうということだ。「シンプルスマホ6」の物理キーは混乱を招くだけで、かえって分かりづらいのではないか。もっとも電話しか使わない。LINEやZoomなど使わないというなら別だが。

「シンプルスマホ6」は決してシンプルでも簡単でもない。見た目がシンプルにみえるだけで、UIに統一感がなく、かえって複雑になっているように思える。高齢者に勧めたいかと問われたら、とても勧められるようなスマートフォンではない。素直にフィーチャーフォンを買うか、普通のスマートフォンに慣れたほうがいいだろう。高齢者によっては、音声で文字入力できることからLINEやメールを使いこなせるようになったという方もいる。苦手なことは人それぞれでちがう。「シンプルスマホ」だからスマートフォンを使える様になるわけではない。

シンプルスマホ6のスペック

カラー

シャンパンゴールド

インディゴブルー

ルビーレッド

画面タイプ TFT液晶
ディスプレイサイズ 約5.7インチ HD+
解像度 720 × 1,520
SIM nanoSIM/eSIM
OS Android 12
チップセット Snapdragon 695 5G
カード挿入口 mircoSDXCメモリーカード(最大1TB)
メモリー(RAM)/ストレージ(ROM) 4GB/64GB
背面カメラ

約1,200万画素(標準)/F値2.0

約190万画素(深度)/F値 2.5

特徴 AIオートモード
背景ぼかしモード
モバイルライト
セルフタイマー(5秒、10秒)
AIライブシャッター
前面カメラ 約800万画素  /F値 2.0
センサー

モーションセンサー

地磁気センサー

明るさセンサー

近接センサー

オーディオ3.5mmジャック
生体認証 指紋/顔
Bluetoothバージョン 5.1
耐水/防水/防塵 IPX5/IPX8/IP6X
耐衝撃(落下) MIL-STD-810H準拠
おサイフケータイ -
5G
4G・LTE
無線LAN規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac
寸法 約158mm×約71mm×約9.4mm
重さ 約174g
バッテリー 4,000mAh
充電 USB Power delivery Revision3.0
ポート USB Type-C

source:ソフトバンク

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