昨年7月15日にグーグルはインドのリライアンス・インダストリーズ傘下の通信会社、ジオ・プラットフォームズに45億ドル(約4800億円)を出資することで合意しました。その際、グーグルとジオ・プラットフォームズはインド向けスマートフォンの共同開発で合意しました。
そして1年の時が流れ、今年6月の年次総会においてリライアンスは「JioPhone Next」というスマートフォンをグーグルと共同開発中であることを明かしました。
そしていよいよGoogle Indiaから「Introducing JioPhone Next, Created with Google」(グーグルが共同開発したJioPhone Nextのご紹介)と称した動画が公開されました。
動画を見ていただければ、まさに「Google!」という感じで、まるでPixelの紹介動画のような仕上がりです。
Googleらしいカメラ
画像はGoogle Indiaの動画Introducing JioPhone Next, Created with Googleより
グーグルのスマホといえばカメラ、それもポートレートモードやナイトモードですが、JioPhone Nextでもその点はもちろん健在です。Pixel 6でも話題になった音声入力、文章の翻訳や読み上げにも対応しています。
グーグルはJioPhone Nextのコンセプトについて「インドのユーザーにシンプルで楽しい体験を届ける」としています。決して高性能ではありませんが、まさにシンプルで楽しいスマートフォンに仕上がっているようです。
気になるスペック
スマホの能力を左右するSoCはQualcomm Snapdragon 215。ディスプレイは5.45インチ、LCDの液晶で解像度はHD+。ディスプレイの周りにはクラシックな太めの黒いベゼルがあります。2GBのRAM、ストレージは32GB。前面カメラは8MP、背面カメラは13MPです。バッテリーサイズは3,500mAh。充電は伝統的なmicroUSBです。
ぱっとみたところ5年ぐらい前のスマホといった趣ですが、「別にゲームしなきゃいいんじゃない?」という絶妙に節約仕様となっています。
価格がすごい
めちゃくちゃ楽しそうなスマートフォン「JioPhone Next」ですが、とにかく価格が安いです。
6,499インドルピー(ほぼ10000円)です!
1,999インドルピーから18か月と24か月の月額分割払いプランも用意されています。
近年はサムスンや中国スマホに現地インドのメーカーが追い詰められているインドスマホ市場ですが、JioPhone Nextはかなり強力な起爆剤になるんじゃないかという気がします。
インドではPUBGモバイルが大人気だったり、意外にゲーマー大国でもあります。JioPhoneのゲーミングスマホなんかも期待したいところです。
中国のスマホ安いなぁ、なんていっていたらファーウェイが日本に上陸、いまやシャオミやOPPOが日本でも存在感を増しています。5年後にはJioPhone Nextが日本でも買えるようにならないでしょうか。(まあ、JioPhone Nextはコンセプトからして、そもそもグーグルによるインド投資なのでないとは思いますが。)
source:Gsmarena | Google India
※情報に誤りがあり一部修正しました。