シムスタイル(SimStyle)

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OPPO Find Nは片手で操作可能で横に広い最適サイズ。折りたたむ意味があるデザイン

OPPO Find N(画像はオウガ・ジャパンより)

OPPO Find N(画像はオウガ・ジャパンより)

高価格帯のスマートフォンといえば「iPhone」一択の日本でも、折りたたみスマートフォンの需要がわずかでも増えるだろうか。オッポの日本語サイトが、折りたたみスマートフォン「OPPO Find N」について、プレスリリースを発表した。プレスリリースは海外リリースの抄訳版だ。とはいえ、日本での発売も見据えてのものと考えるのが自然だろう。折りたたみスマートフォンといえばサムスン以外に事実上選択肢がなかった状況が変わりつつある。

OPPO Find Nの特徴

「OPPO Find N」は折りたたみスマートフォンとして初めて内側のディスプレイにランドスケープ(横向き)比率を採用している。見開き画面で横の長さが縦の長さより長い。折りたたんだ状態で外側の画面を使うときは縦向き、開いて内側の画面を使うときは横向きになるが、シームレスに切り替わるので操作性を損なうことがない。画面を回転させるという面倒なく動画視聴や、ゲーム、電子書籍を楽しむことが可能だ。 

見開きの画面サイズは7.1インチ、閉じたときの外側画面サイズは5.49インチとあまり大きくはないのだが、縦長の「Galaxy Z Fold3 5G」と比較して見開き画面の横幅が長いため電子書籍を読む場合などは上下に余分な余白がない分、大きく表示することができるだろう。逆に折りたたんだときの外側画面は「Galaxy Z Fold3 5G」よりずっと小さいので、片手で操作しやすいサイズだ。折りたたむ意味のあるサイズ感といえるだろう。

改良を重ねたヒンジ

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チーフプロダクトオフィサーであるPete Lau(ピート・ラウ)が試行錯誤を重ねたと語ったものの一つがヒンジだ。

「OPPO Find N」のヒンジは、136個の部品で構成されておりスクリーンの折り目を最小限に抑えスムーズに動作するとのこと。オッポ独自のウォータードロップ型のヒンジデザインは、折りたたまれる際に内部にバッファとなる空間をつくることで他のデバイスと比較して最大80%折り目が目立たなくなるとしている。また、ウォータードロップ型デザインにより、折りたたんだ際のディスプレイとディスプレイの間の隙間がなくなり、より一体感のある外観となっている。同時に内側のディスプレイを傷から保護する役割もはたしているとのこと。

個人的にサムスンなどの折りたたみスマートフォンに見受けられる隙間は不格好だと思っていたのだが、こちらは美しいだけでなく厚みも薄く見える。

「OPPO Find N」のヒンジはカムとスプリングユニットの働きで50~120度の角度で画面の開閉状態を固定することができる。対応するソフトウェア機能とうまく適応させれば利用シーンにあわせて柔軟に使用できるだろう。オッポは、ミュージックアプリやメモアプリ、カメラアプリなど、互換性のあるアプリでより効率的に操作できるよう、ユーザーインターフェースをカスタマイズしているとのこと。例として、ノートPCのようにデスクに置いた状態でメモアプリを使用することが可能だとしている。また様々な角度で自立するのを利用して、「OPPO Find N」自体を三脚がわりに立脚させ、タイムラプス撮影やビデオ通話をハンズフリーで行うことができる。

ディスプレイ

「OPPO Find N」のディスプレイは、0.03mmの「Flexion UTG(超薄型ガラス)」の層を追加することで、20万回以上折り曲げても折り目がほとんどつかずスムーズな動作を維持できるとのこと。

内側のディスプレイには、表示コンテンツに応じてリフレッシュレートを1~120Hzの間で自動的に調整する可変式リフレッシュレートのLTPOディスプレイを搭載。最大1,000Hzのタッチサンプリングレートに対応している。

対応アプリ使用時には、2本指でデバイスの中央を下になぞると画面を2分割し、4本指でピンチして全画面ウィンドウをフローティングウィンドウにできる。 対応するアイコンを長押しまたはドラッグで行う従来の分割画面ジェスチャーにも対応しているほか、 よく使うマルチアプリの分割画面の組み合わせをホーム画面に保存することも可能。折りたたんだ状態から画面を広げると、コンテンツは外側のディスプレイから内側のディスプレイにシームレスに引き継がれる。逆に折りたたんだ際には、カバー画面を上にスワイプすることで、外側の画面でも同じ機能を使い続けることができるとのこと。

OPPO Find Nの主な仕様

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SoCにはクアルコムのSnapdragon 888を採用。最大12GBのLPDDR5 RAM、512GBのUFS 3.1ストレージを搭載している。

背面カメラは5,000万画素のソニーIMX766センサーを搭載した広角、1,600万画素の超広角、1,300万画素の望遠のトリプルカメラ構成。内側と外側の両方のディスプレイに自撮り用のインカメラを搭載している。 

バッテリーサイズは4,500mAhと見開き画面仕様時にはやや心もとないが、オッポは1日中使用可能としている。高速充電に対応しており、33W SuperVOOCフラッシュチャージにより30分で55%、70分で100%まで充電できるとしている。また15WのAirVOOCワイヤレス充電(Qi規格対応)と10Wのリバースワイヤレス充電にも対応している。電源ボタンはサイドマウント型の指紋認証に対応。サウンド面でもデュアルスピーカーとDolby Atmosに対応している。

いまのところ日本での販売は不明。中国では2021年12月23日から発売される。

source:OPPO

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